こんばんは、エンジェルイングリッシュクラブのあきこです♪
前回の続きです。
ここではスラッシュリーディングに必要な知識を記載します。イメージをつかむだけでも構いません。
スラッシュリーディングでは、特に長い、複雑な文章をこのような箇所にスラッシュ(/)入れて、区切って行きます。
- 接続詞(and, but, or, however 等)の前
- 長い主語の後
- 関係詞(which, who, that 等)の前
- that節や間接疑問節の前
- 前置詞(at, of, for 等)(句)、副詞(fast, well, always)(句)、の前
- to不定詞の前
- 現在分詞・過去分詞の前
- コンマ(,)、セミコロン(;)、コロン(:)の後。
考え方としては意味のかたまりごとに区切る、と言うことです。慣れるまでは短い区切りを入れて練習し、慣れたら少し長めにしていきます。
コツは、合いの手を入れて読む(聴く)。「ふんふん、それで?」「~と言うことね」「誰が?」「何を?」と言う風に内容をつかみながら次に来る内容を予想・期待しながら読むことです。
始めはゆっくりでも良いのですが、ただ漠然と英文を読んでいくのではなく、それで?それで?とかたまりごとに理解して先読みするつもりで追って行きます。慣れれば早くできるようになります。
また、音声で聴いている時も聞こえる単語だけでなく内容を理解しながら次に聞こえてくる内容が予測できるレベルに持って行くことが目的です。
「意味のかたまりごと」に斜線を入れて、文を区切りながら読んでいきます。やったことがある人もいらっしゃると思います。同じ要領で英語を聴いている時にも意味のかたまりごとに理解できるようにします。
リスニングの際にスラッシュは入れられませんが、ネイティブは必ず意味ごとに息継ぎをしたり、短いポーズを入れたりします(反対に意味のかたまりの途中でポーズを入れたりすることはありません!)。それが音声のスラッシュです。このことはいずれもっと詳しく書きますね♪
★スラッシュリーディングの例(スティーブ・ジョブズ氏の有名なスピーチの一部です)
It started before I was born. My biological mother was a young, unwed graduate student, and she decided to put me for adoption.
(それは私が生まれる前から準備されていました。私の産みの母親は、若い未婚の大学院生でした。彼女は私を養子に出すと決めていました)
これをご自分なりにスラッシュを入れてみてください。
↓↓↓
例えばこうなります。
It started / before I was born. / My biological mother / was a young, unwed graduate student, / and she decided / to put me for adoption.
(それは始まった/私が生まれる前に/私の生みの母は/若かった、未婚の大学院生/そして彼女は決めた/私を養子にすることを)
もっと短く was a young や to put me のあとでスラッシュを入れても良いと思います。
要はご自分がパッと見て意味がつかめる範囲で(しかし上記のルールに従って意味のかたまりで)区切れば良いのです。
書いてある文章は分からなければ戻って読むことはできますが、音を聴いて理解する場合は戻ることができません。聞こえてきた順番に理解することが大切ですよね。
語学学習だけでなく、いまやっている作業が何を目的にしているのかを常に意識することが、同じ時間・エネルギーを使ってもより大きな結果を得るポイントです。たくさん練習することももちろん必要ですが「漠然と」やっていては効果が出ません。
deliberate practice(意図的練習)が大切です。
ここでのスラッシュリーディング(リスニング)は、
1.意味ごとにかたまりで理解する、聞きとる
2.後戻りせず、英語の順番で意味を理解する
練習として紹介しています。続けていくと、読解のスピードアップなどの効果が出ると思います。やってみてくださいね♪
英語を一人で長い間勉強して、なかなか上達しない、、、そんな時は、やり方が違うのかも知れません。
目的を持った勉強・練習、できていますか??